多くの中小零細企業の社長は、涙が出るほどつらい経験をしながら日本全体を引っ張っている。
そんな必死で頑張る社長の気持ちを代弁した。
自由に選択できない家を10戸買い続ける
サラリーマンの生涯年収は、2億~3億円。
サラリーマンは2000~3000万円ぐらいの家を一軒建てるだけでも、綿密に調査して、何度もモデルルームに通う。
そして、いざ買う時でも、本当にこれでよいのかと決断に迷う。
一方、中小零細企業の社長は、人材を募集する際人が集まらない。
ようやく1人見つかっても、選択権はない。採用しなければ仕事が回らない。
普段であれば採用しない人を望まずに採用せざるを得ない場合が多い。
そして、サラリーマンの生涯年収は2億~3億
言い換えれば、買いたくない2~3億円の買い物をしているということだ。
通常は買う予定のない家を、家の10倍の価格で仕方なく買っているということだ。
何度も、何度も…。
「雇わなければいいのに…」という意見もあるが、実状をわかっていない。
一般的に、選択肢が無いのだ。
また、社長の採用計画が甘いという人もいる。しかし、実務を抱えた社長が多い中で、そこまで手が回せる社長は少ない。ただお客に迷惑をかけないために採用せざるをないのだ。
そして、応募してくれた従業員とともに、ただひたすら歯を食いしばって、笑顔で頑張るしかないのだ。
社長は、つらいよ…。
腹心がいない、右腕に騙される
社長は孤独だ。
それは、給与支払いや借金返済の総責任を負っているにも関わらず、必死で粗利を獲得するやり方を考え、従業員に伝えてもわかってもらえないし行動してもらえないからだ。
給与はお客様から頂くのに、他人事のように振る舞う従業員。
一生懸命葉っぱをかけるが、温度差は縮まらない。
社長は決してスーパーマンではない。
「一人だけでも、たった1人だけでも、右腕がほしい……」
そう考えている社長は多い。
やっと心から相談できるパートナーを見つけたと思ったら、独立され、裏切られ、時には、詐欺に合うこともある。
お人よしの社長は、特に騙されやすい。
つらさゆえに、「世間はクソだ」とお酒を浴びるように飲んで気を紛らわす。
世間は嘘ばかり。正直者はバカを見ると。
いったい、どうすりゃいいの…。
社長は、つらいよ…。
責任をとって命を絶つ~経営と命が一体
最終責任は、連帯保証契約に実印を押した社長が取る。
事業が失敗し多大な借金を残した多くの社長が、責任を取って命を絶ってきた。
真面目で、清廉な社長が多いのだ。武士でいうところの切腹だ。
ある意味、それが武士道ならば、潔ぎよいともいえる。
オーナー社長は、命を懸けて経営をしている。
首を洗って待っていると言っても良い。
事業がうまく行っていても、一寸先は闇だと気をぬけない。
事業が失敗すると、大事な大事な家族が崩壊し、夢破れ、一家が離散する。
そして、桜のように散る……
社長の報酬は、いわば、そういった大きな責任の身代金だが、白い目で見られたりする。
社長は、つらいよ……。
本当に、つくづく、中小零細企業のオーナー社長は大変だ。
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