事業には2つの体質があると「社長業」で説明されている。大事な概念だ。
「受注事業」、「見込事業」という独自概念は、下記社長業を一読されたい。
上記の本から考察したが、お客様が「価格」と「数量」を支配する『受注事業』では、ニーズが高いQCDのどれかを徹底的に磨くことだ。
ターゲット顧客が要求するQCDだ。
圧倒的にQCDが差別化されると、そのサービス自体が商品化する。
例えば、「速達」は、QCDのDを磨いた商品名だ。物を配達するサービスが、商品になった。
サービスが在庫を持たない商品のようになる感覚、おわかりだろうか。多くの社長が気づいていない点だ。
一方、事業主が「価格」と「数量」を支配する『見込事業』では、喉から手が出るほど欲しいものを作る視点だ重要だ。
そういったものは、ソーシャルネットワークで口コミされやすくなった。
見込事業では「お試し」が大事。使ってみなければ、食べてみなければ、わからない。
試飲、試着、試聴、など、「試し」がポイントだ。
どれだけ力説しても、よいチラシを作っても、体感しないとわからない。
大きな店舗で家電を販売している会社や百貨店は、もっと積極的に体感場所を作って試してもらうとよい。
「喉から手が出るほどほしくなる」製品ならば、分割払いをしてでも、購入されやすくなるだろう。
銀座が体感型の街に変わってきているようだが、見込事業の本質から当然ともいえる。むしろ遅すぎたのでは感じている。
また、「見込事業」では1歩1円、1秒1円の改善はそれほど重要視しないと考えている。
見込事業の社長が、コストダウンに関係する生産方法に主眼がいくと、8割の確率で涙が出るほどの感動を生む製品は生まれない。
「無駄」がいっぱいあってもいい。
感動して鳥肌がたって、夜も眠れなくなるほど興奮する商品サービスを徹底して作り上げてほしい。
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ミルキヅク