何千冊と本を読んだが、本当に価値のあった情報は、本の内容ではなく、考えたことや、情報を繋ぎ合わせ比較検討したことや、体系的に整理したり、新しい発想をまとめたことだった。
本は知識も増やすが、情報を自発的に加工して脳を訓練する最適なツールだ。ボディービルダーがトレーニングマシーンを使って肉体強化をするように、本は脳を強化する。
多読だけでも十分役に立つが、知的労働社会では情報の加工術が重要視されるに違いない。
『本』と『実行』は表裏一体だ。内容がわかることと、できることは別だ。読んで感じた事があれば、すぐに実行するのがよい。いろいろな事が体感できる。体感は言葉では説明しずらいが、それを言語化する努力をすることで、さらに思考が深まる。
知識なく行う「実行」は非効率だ。発展途上国の人が四苦八苦していた映像をやっていたが、少しでも知識や技術があれば簡単に解決できるものばかりだった。知識不足や技術不足で命を落とすこともある。
料理も、基本を知っているだけで、おいしさがが変わる。ほんのちょっとした差だ。
効果的な指示を出せる
たくさんの本を読んで、頭に体系図が出来上がると、加速的に情報の収集、整理、発想が上手になる。体系図とは、引出のことだ。情報の整理場があると、情報の取り扱いが非常に楽になる。
例えば、ミルキヅクのビジネスでは言えば、戦略や戦術を以下のように整理している。本を選ぶ時は、このピラミッドのどこを強化しているのか、明確にわかっている。
こういった体系図が整理できていると、従業員の努力や汗を成果に結び付けやすくなる。逆に、整理されていないと、非効率やトンチンカンな指示を出し、総スカンを喰らう。
情報の優劣が付けられる
そもそもどんな情報に価値があるのか明確に言える人も少ないと思う。本を読んで自発的に加工する努力をすると、そういったことも整理できてくる。
例えば、ミルキヅクにとって価値のある情報は、下記のブログにまとめた。要約すれば、『役割分担』、『進化』、『相互尊重』に関する情報だ。
人は、食物連鎖の頂点に位置し、他の生命を与えられて生きているが、この体をどのように生かすことが大事なのか熟考した結果たどり着いた3つの大事な切り口だ。
スマホでジャンク情報に時間を費やす人も多いが、一生は短い。真に価値のある情報は各自違う。自分にとって役に立つ情報に1分でも多く触れ、世のため人のためになる製品サービスを生み出すことが我々の大事な使命だと考えている。
例えば、科学が不十分だとあやしい情報に付け入る隙を与えてします。そういった意味で、癌治療や化粧品でも、科学や技術が不十分なところは、非論理的で、非合理的的な手法が横行する。
不完全な科学は怪しい誘惑情報に隙を与える
現に、昔の人は、天気が予想できなかったため占いに頼った。農作物が収穫できるように神に祈った。今は、天気も、農作物も科学の力が優勢になっている。
経営・結婚・健康なども占いに頼る人も多いが、それらすべての科学性が向上すれば、占いの役割は減るのだ。
本は先人の熟考の成果物だ。時代を越えて、先人と心の対話ができる。本にはジャンク情報もたくさんあるが、ロングセラーには原理原則が書かれていることが多い。比較検討、熟考を重ねることで、正しい情報を見極める眼も付く。もちろん、情報の整理後の『実行』が必要条件だ。
様々なブログで良本のキュレーションサイトがある。まずは、アマゾンで自分の興味ある分野のロングセラーを読むと良い。ロングセラーとは、重版や重刷が二ケタ以上の本だ。
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