テレワーク後の人の働き方についての妄想

テレワークが進んでいるが、今後の働き方はどうなるだろうか?

 

そもそも、テレワークですべての仕事をこなすことは可能だろうか?

 

たしかに、製造現場は実際に現地に来なければできない気もする。

 

しかし、十分な身体能力を備えたロボットが誕生したら、もはや工場すらテレワークできそうだ。家からロボットを操作する感じになるだろうか。

何か事故が起きても、人の命まで奪われないのでなおさらよいのかもしれない。

 

さて、未来を予想する前にマトリックスを作ってみた。

 

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一巡目

まずは孤立した人間が狩猟などして生きている時代。

そのうち、仲間が集まり部族ができる。

仕事場は近かった。移動手段も限られていて、遠くにはいけなかった。

 

しかし、近くに仕事がなくなると遠くへ出かけた。

それが現代でいえば出勤。会社に所属している。

 

そして、出勤しなくてもできる仕事はテレワークに移行してきた。自宅やカフェやシェアオフィス等で働いている。ただし、まだ多くの労働者が会社に所属している。

 

二巡目

次が二巡目の左上の話。

テレワークでは仕事がクラウド上に集まってくる。

テレワークでできるような仕事に関するスキルを得た者は、クラウドに集まる類似の仕事ができるようになる。

 

仕事が物理的に離れていたものが、クラウドでは集約されている。だから、遠くに仕事を獲りに行く必要がなくなった。

 

徐々に、会社に所属せずノマドで働く人が増えてくるだろう。副業も可能になってきた。ますますそうなるだろう。今ですら各種クラウドソースがある。

 

次にノマドという個が集まってチームを結成しだす。例えば、映像処理関係に優れた者たちが集まったWEB上のチームがぽつぽつとできはじめていく。

 

チームが会社

これが、未来の会社単位になると想像している。今の法人という概念よりももっとフットワークの軽い存在。このチームは仕事単位で構成されるものだ。

物理的な会社は、こういったWEB上のスキルがパッケージ化されたチームに依頼していくことになる。今でいえば、WEB会社に外注しているものを、WEB上のプロジェクトチームに依頼する感じになるだろう。

すでにクラウドソースを運営する会社等は、そのようなチームを作り部署のような感じで運営している。

 

すると、今度、2巡目の右下の話に移るが、プロジェクトチームのコアスキルを横展開したような仕事が増えてくるはずだ。

 

1巡目では仕事を探して物理的に遠くに行って仕事を探してきた。2巡目では仕事の方からクラウド空間に集まってくるので、「仕事を増やす」という1巡目の視点を2巡目で例えていえばコアスキルを応用した仕事ということになりそうだ。

 

次に2巡目の左下に行くが、「そもそも出勤しなくても仕事できるのでは?」という1巡目の感覚は、2巡目でいえば「そもそも俺たち人間が仕事やらなくてもいいのでは?」という感じになり、特に定型化された仕事はコアスキルでAI化したものが増えていきそうだ。社会全体として自動化される仕事が増えていくだろう。

 

そうやって人はどんどん労働から解放されていく。

 

一方、人体の不便なところは取り去っていく人が増えるに違いない。いずれ、食べなくても生きられる体を手に入れた時、いよいよ、3巡目であるが、単独で動く宇宙人になっていくのだろうか。

人類の全知識はクラウドに集められ、今度は、その知能から各自の体に伝令がいくような気がする。

 

さて、現在は、新型コロナウイルスの影響もあり、ちょうど1巡目の左下への大移動が始まってきている。

 

どんなスキルが必要?

そんな中でどんなスキルを身に着けておくとよいか?それは、クラウドに集まってくる仕事をこなす力だろうか。html,css,java scriputは基本中の基本として、今のフロントエンジニアが学ぶべきスキルを獲得するのがよさそうにも思える。

 

ところで、機械の出現で人間の仕事が失われることを恐れたラッダイト運動のころ、「これからは機械のことを勉強した方がよい」という風潮があったのではないか?といっても多くの者は機械のことを勉強しなかったと予想している。やろうと思えばできたのにである。

 

では多くの人が失業したかと言えば、他の新しい仕事が出現した。今回も似た現象になるのではと想像している。

 

そもそも、優れたプログラミング言語やITの知識があったとしても、それらを使って提供するコンテンツがなければ宝の持ち腐れだ。そして、そもそもどんなものを提供するかというアイデアも必要だ。どれだけUI/UXが優れていても、コンテンツがなければ意味がない。

 

人を魅了するコンテンツはフロントエンドエンジニアが提供するとは限らない。もちろん、フロントエンドエンジニアがコンテンツ創出力をも持ち合わせていれば強い。しかし、いずれにせよ、一人でできることには限界がある。

 

ピーター・ドラッカーもITから派生する周辺的なビジネスが増えることを予想している。未来の変化に対応しなければと気負いせずとも、あなたが好奇心を持ったものに対して深堀してみよう。それらはきっとIT技術が生きるコンテンツとなっていくはずだ。

 

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