難しい内容が誰にでもわかるように書かれたありがたい本がある。
そういった本は、物事の本質を簡単な言葉で説明している。
ロングセラーの学術本は、理論整然としているが、とっつきにくい。
難しいことを素人でもわかるように考慮された本は共感を得やすい。
ただ頭が良いだけでは決して作れない。
真に物事を理解している人が気を遣って書いた本には、やさしさがある。
やさしく説明できる人は、学問そのものを楽しんでいる。
楽しいからこそ、多くの人にその楽しさを伝えたいと、わかりやすい説明を心がける。
そこで、専門知識がなくても、すっと頭に入った本をご紹介したい。
成功哲学入門
ミルキヅクの人生を救った本だ。本当に難しいことを平易な言葉でわかりやすく書いてある。多くの社長の人生観を変えた本でもある。学生の時にこの本に出会ったが何度も涙が溢れでた。
この本は、多くの経営者に影響を与えている。値段は高いが、十分な価値はある。
成功の実現 中村 天風
人間論入門
齋藤一人は、上記の「成功の実現」を何回も読み込んだと言われている。上記の本をさらに噛み砕いてわかりやすく説明した内容が多い。アマゾンで評価が高いものを1冊読んでみてほしい。定番は下記だろう。
変な人が書いた成功法則 (講談社+α文庫) 斎藤 一人
経済学入門
ミクロ経済、マクロ経済で良本はあるが、まず、それらを学ぶ前に、1つの図でシンプルに経済を説明した高橋氏の本はわかりやすい。学校でも、こういうわかりやすい授業を最初に受けたいものだ。
たった1つの図でわかる! 図解経済学入門 高橋 洋一
【蛇足】
高橋洋一氏のニュースの深層(現代ビジネス) もわかりやすく面白い。
ピーター・ドラッカー入門
ピータードラッカの名著はたくさんあるが、そもそも、どれも難しい。国語が苦手な人はまず読まないだろう。
読解力があれば、物事の本質をズバリ簡潔に指摘したドラッカーの鋭い視点に何度も感動するが、感動する前に、読書時点で挫折してしまう人が多い。
そこで、入門として森岡氏の本をご紹介したい。とてもわかりやすい!
図解 ドラッカー入門 (1時間でわかる) 森岡 謙仁
物理的な考え方(物理学)
物理学自体、興味のない人にとっては難しい。しかし、物理学を知っている経営者は強い。
たとえば、人類を救おうと火星移住計画を進めているイーロン・マスクも物理学の大切さを指摘しているように、物理は、物事の原理原則を教える。
だから、正しい原理から仮説が立てられる。
それにより、トラブルが起きても、物理的視点から論理的に解決できる。
風評の真偽も、物理学が即証明してしまう。
ご紹介する本は、物理学のことはあまり書かれていないが、「物理」が楽しくなるきっかけを提供する事例が多く描写されている。
また、物事を真に理解するとはどういうことかを示唆してくれる。
ご冗談でしょう、ファインマンさん〈上〉 (岩波現代文庫) リチャード P. ファインマン
実践的なマーケティング
マーケティングではコトラーが有名で、各種マーケティング関連の本はたくさんあるが、ご紹介する庭山氏の本は、空論ではなく、実情を本当に理解した実論が書かれている。
とてもわかりやすく、入り込みやすい。
また、著者本人がマーケティングを心から楽しんでいることが理解でき、読んでいる方もワクワクしてくる。
ノヤン先生のマーケティング学 庭山 一郎
難しい相対性理論を比較的簡単に理解できる本
相対性理論は、美しい。
この難しそうな言葉を人生で一度は耳にするだろう。
美しいからこそ、その公式のほんの一部でも理解できたらと思う人は多いに違いない。
ご紹介する本は、「光」・「宇宙」・「生死」、はたまた「タイムマシーン」などに興味がある人は、すっと入ってくる内容だ。
それ以上に、いろいろな事がわかってくるから実に有益な本だ。
「相対性理論」を楽しむ本―よくわかるアインシュタインの不思議な世界 (PHP文庫) PHP研究所
【蛇足】
ちなみに、この本を経営に当てはめて記事も書いてみた。
日本人の道徳心の根底を理解する本
日本人の精神の根底に流れるものは、新渡戸稲造の「武士道」に垣間見ることができるが少し難しい。
よりシンプルに日本人の根底に流れる道徳や倫理観を表現した下記の本がわかりやすい。
要は、「人のために尽くす行為なんだ」とスッキリする。
代表的日本人 (岩波文庫) 内村 鑑三
人の心をぐっと掴むプレゼン資料作成の術
下手なパワーポイントは、小さなフォントで読む気も失せる。
視聴者に対する気遣いが考慮されていないプレゼン資料が溢れている。
下記に紹介する本は、プレゼン資料作成技術そのものも素晴らしいが、その資料を作るための「思考の整理」や、「説得」・「理解」・「共感」という視点でわかりやすさを提供している。
説得力あるプレゼン資料を作りたい人は一読すると良い。一目置かれるだろう。
社内プレゼンの資料作成術 前田 鎌利
勉強の要領が悪い子供のための勉強法
子供や学生の時、地頭は良くても、勉強の要領が悪かった人は多いと思う。
今も最適な勉強方法が見つからず、時間を無駄にしている学生は多いに違いない。
先生も「効率的な勉強方法自体」を、あまり教えない。
また、「勉強しない!」と自分のことは棚にあげて余計なことを言う親も多い。
そういった人たちに、スマートに勉強するノウハウがわかりやすく書かれている本をご紹介したい。
まずは、口うるさい親から、この本を使って勉強してほしいと思う。
13歳からの頭がよくなるコツ大全 小野田 博一
肩こり、首凝り、腰痛を即回復するストレッチ
現代の社会人は、肩こり、首凝り、腰痛に悩まされている。
そこで、針、マッサージ、散歩、整体、整骨院、ヨガと、いろいろやるが、症状は繰り返される。
そこで、シンプルな動きで短時間で体を整える本を紹介したい。
難しい事や、時間やお金のかかる事はやめて、まず、この本に書かれた3ポーズを1日3回やってみてほしい。
ちょっとした努力で、体が軽くなるはずだ。
「今までの苦労はなんだったんだ!!!」と思う人が多く現れるだろう。
「動ける身体」を一瞬で手に入れる本 中嶋 輝彦
わかりやすい文章の書き方
語彙力があるのに、どうも文章にまとまりのない人や、切れ味に欠けていると感じている人に紹介したい本がある。
見開き1ページの構成もわかりやすい。
できていない箇所を修正するだけで、あなたの文章は短時間で鋭くなるに違いない。
決定版! すっきり書ける文章のコツ80 高橋 俊一
アイデア発想法
シンプルかつ実用的な内容だ。オズボーンなど有名だが、こちらをおすすめしたい。
「なるほど、その手があったか! 」が量産できる “ひらめき"の作法 東 信和
宗教が絡んだ世界史
ニュースの裏側の事情がよく把握できる。この本を読んでから世界史を勉強すると理解が深まるし、楽しい。それぞれの教科で著者のようなわかりやすい解説本がほしいものだ。
ニュースの"なぜ?"は世界史に学べ 日本人が知らない100の疑問 (SB新書)
まとめ
まだまだ他にもあるが、随時追加していきたい。
経験上 100冊に1冊ぐらい本棚に永久保存したいものに出会う。
人生を変える本は、1000冊に1冊ぐらい。
難しいことをシンプルに書いた著者や編集者の新作は常にフォローしていきたいものだ。
by Phillip Taylor on Flickr
ミルキヅク