課題を解決する前に、どんな課題に取り組むべきかが重要だ。課題設定を間違えると、その後の努力が報われないことが多い。たまに、偶然の発見があったりするが、アンテナを高くしている人のみにセレンディピティーは訪れる。
ミルキヅクの問題解決の手順は以下の通りだ。
- そもそもやるかやらないか?
- 別の切り口はないか?
- 一番よいやり方は?
課題の選定は1番の話だ。しかし、課題の選定よりも大事な視点がある。それは、その課題解決に対する情熱の維持だ。
世の中には解決すべき課題がごまんとある。たしかに、どの課題に手を付けるべきかを熟考することは大事であるが、課題設定した後に、はたしてその課題解決に情熱を注げるかが問題である。
多くが頓挫するのも、情熱の欠如である。さらに、「情熱の維持」はスキルとは違う。動機づけとか、モチベーションなどとも違う。
情熱は、すでに心の中にあって、課題に取り組むことが当たり前であるような感覚であって、四六時中取り組んでも飽きない対象物である。
はたして、そういった内なる情熱はどのように湧き出てくるだろう?
ミルキヅクは筋のよいビジネスアイデアをけっこう持っていると勝手に思っているが、問題は一生かけて取り組もうとは思わないことだ。体がいくつもあれば、すべて取り組んでみたいと思うアイデアばかりだが、体は1つしかない。
今のところ、高い情熱を維持できているものが、『理念』に関することと、『社長業』に関することだ。それらの背景には以下のような願望がある。
- ぶれない生き方をしたい
- 普遍的な生き方をしたい
- 時間に支配されない生き方をしたい
- 死ぬことを恐れない生き方をしたい
- 何事にも動じない生き方をしたい
- みんなが豊かになる経営を行いたい
- 経営を科学したい
- やりがいと安定を提供したい
- 進化に貢献したい
こういった願望に情熱が支えられているのだろうか。情熱は燃やすものでなく、すでに燃えているものだ。それは、太陽が自発的に燃え続けている感覚に似ている。そして、その情熱は周りに伝播する。その熱が気持ち良いと感じる人は協力者となり、暑すぎる場合は離れていく。
課題設定も大事だが、情熱の維持が重要である。
余談だが、自分の情熱を探すツール『理念実現書』をぜひ活用してほしい。
ミルキヅク