次元とは
0次元は点
1次元は線
2次元は面
3次元は立体
どの次元で物事を見ているか?
まずは積分について説明したい。
リンゴが目の前にある。
3次元の立体で見ればリンゴに見える。
2次元でみれば赤い面、1次元なら線、0次元なら点に見える。
どの次元で見ているかによって、リンゴは姿を変える。
我々がリンゴと言えるのは、3次元で見ているから。
2次元から見ると、色と形からリンゴと判別できそうだが、3次元よりは判別が難しくなる。
1次元の線なら、もはやリンゴと認識できない。線は幅がないので色すら見えない。たとえ、赤い1本の線が見えても、それがリンゴであることはほぼ判定できない。
何かが3次元で今見えているということは、それを構成している0、1、2次元が同時にあることを意味している。
そして、低次元で動きがあるからこそ、それが高次元に反映される。
たとえば、点という0次元に動きがなければ1次元は発生しない。
我々が目でいろいろ知覚できるのも、低次元界での動きがあるから。仮に原子や素粒子の動きが0なら、何も見えない。黒という色すら見えないだろう。
補足:指数は次元を示す。何かの0乗は1。つまり0次元の点には1という動きがある。
積分メガネ
3次元に住むものは4次元の見方を知らない。
4次元を見る特殊な見方が必要になる。
その特殊な見方を提供するのが「積分メガネ」である。
この積分メガネをかけると1次元上の世界が見られる。
例えば、縦x横x高さxで構成されるx3の3次元があるとする。
この3次元の世界を積分メガネで4次元的にみるとになる。
次元を表す指数3が一つ増え4になり、その増えた次元を分母にもってくる。
なぜ増えた次元が分母に来るかは後ほど説明するとして、まずはこの積分メガネの操作を覚えてほしい。
一方、4次元の世界はに見えているが、積分レンズを外して、前に置けばに戻る。
前に置くとは、指数の4をのの前に持ってきてかけることを意味する。 つまり係数としてかければよい。
積分メガネを外したので、指数は4次元から3次元に戻る。
4xを計算すると、という積分レンズをかける前の状態に戻った。この操作を微分という。微分は後ほど説明する。
では積分メガネをかけている状態で、それがという世界なら、その積分メガネを外すとどうなるか?
同じ操作でよい。
なぜ、積分メガネをかけた時は増えた指数を分母に持ってきたのに、次元を下げた時はそれをしなくてよいのか?
それは、我々3次元に住むものが2次元の平面を見る時に、わざわざ特殊な見方をしないのと同じである。例えば、テレビのディスプレイは二次元の面であるが、特殊な見方をしなくても、普通に見られる。