X押してダメなら引いてみな→〇ありのままの自分が目立つ所に身を寄せてみな

物事を強調したい時には、その対象物を際立たせようとするのが人の性(サガ)だ。

 

たとえば、文章でも赤色を使ってみたり、太字にしたり、色を濃くしたり、下線を引いたりする。

 

 

強調したい部分以外を弱める

世界的ドラマーの村上ポンタ氏の発言で、

 

アクセント記号があったら、その部分を強く演奏するのではなく、アクセント以外のものを普通よりも弱くすることで、そのアクセントが際立つ

 

といった内容のことを言っていたのを思い出した。

 

 

この考え方を文章で応用してみよう

 

 

あいうえおあいうえおあいうえおあいうえお(太字)

 

あいうえおあいうえおあいうえおあいうえお(下線)

 

あいうえおあいうえおあいうえおあいうえお(色)

 

あいうえおあいうえおあいうえおあいうえお(大きさ)

 

  

たしかに、どれも強調はされている。

 

 

 

一方、強調したい部分以外を調整した文章が下記だ。

 

あいうえおあいうえおあいうえおあいうえお 

 

 

 

どうだろう。品良く感じないだろうか。十分に強調もされている。

 

強調したい部分以外が引くことで、主役が目立つという考え方は、謙譲語の精神と同じだ。自らをへりくだる。

 

一歩後ろに引いて歩く妻が旦那を目立たせるイメージに近いだろうか。

 

 

  

ありのままの自分が存在感ある所に身を置く

ところで、自分の意見を主張しすぎて意見が通らなかったり、相手に引かれた経験をした人は多いと思う。

 

営業マンでも売り文句が強調され過ぎて、お客に煙たく思われることが多々ある。

 

上記の考え方を応用すれば、自ら強調しなくても、周りがデフォルトされていく環境にそっと身を寄せることで、自然に物事が進みやすくなるのではないだろうか。

 

例えば、黒い服を常に着ている人がいたとする。

 

トレンド色は毎年変わるが、黒がトレンドだと、その人はあまり目立たない。

 

しかし、トレンドが白になった時、時代に流されない自らのカラー色である黒が大いに目立つようになる。その人は何も変わっていないのに、周りの環境が当人の印象を変える。

 

営業マンで言えば、競争が激しい分野でうさん臭い営業トークを並べるのではなく、営業マンが当たり前だと思っている製品・サービスを欲しているターゲット先に身を寄せるだけで引き合いが多く来るだろう。

 

 

 

0+0=1

強調しなくても、強調されるという考えは、いわば、0の力で、1を得るようなものだ。

 

0+0=1という何とも、不思議な現象が起きる。

 

「出る杭は打たれる」と言われるように、特に日本では主張しすぎや、自分だけが目立とうとする行為に警告がある。

 

出なくても、出る杭になってしまう方法を深堀すると良い。

 

 

 

応用編

上記の考えは、その他あらゆる場面でも応用ができる。

 

料理でも、主役の素材を目立たせようとパンチを効かせるより、周りの具材をデフォルトするとよいのかもしれない。伝統的な和食は、そのような考えに基づいていそうだ。

 

絵を描く時に余白を大事にするというのも同じ考えだろう。

 

チラシ作りの初心者は、あれもこれも強調しすぎて何を言いたいのかわからない広告媒体になることが多々ある。

 

数ある主張を抑えることで、本来のキーフレーズが浮き出て生きてくるだろう。

 

 

 

Song (She Sat And Sang Alway)

by Nick Kenrick on Flickr

 

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