【最終更新日2017年6月1日】
ビジネスでは、「会社の強みを生かして」と言われるが「強み」を明確に理解している会社は少ない。
また、歴史のある会社でも、強みがあるようで、実はない。
油断していると、すぐに陳腐化する。
特に、頭脳に頼ったノウハウは、その人がいなくなれば、おしまいだ。会社には蓄積されない。
そうすると、「強みを生かして」それが適用できる事を探すと言うアプローチは、一見正しそうだが、うまくいかない。
もちろん、社長が得意なジャンルを選ぶことで成功確率は上がるが、知識がなくても、情熱が強いジャンルであれば、遅かれ早かれ、「強み」に化けていく。
強みとは、要は、あきらない情熱だ。
さて、ソフトバンクの孫社長は1位にこだわる。
どんな切り口でも、1位になったことを主張する。
「1位」という言葉には、権威性と信頼性がある。
人は1位に弱い。
さて、泥臭い方法だが1位の探し方のヒントを提供したい。
「ナンバー1」の見つけ方
業種コードで絞る
まず、業種コードの中から最初のおおざっぱな立ち位置を決める。
これを活用する↓
総務省|統計基準・統計分類|日本標準産業分類(平成25年10月改定)(平成26年4月1日施行)−分類項目名
名簿リストを得る
次に、選んだ分類の会社名簿を安くゲットする
名簿会社はたくさんある。名簿会社以外でも、ターゲットの名簿が集まった情報源がある。工業会名簿や団体名簿など知恵を絞ってほしい。
フィルターをかける
会社規模でフィルターをかけ件数を調整する。例えば、売上5億以上とか。
xx地域までとか。
名簿リストの価格相場
いろんな手数料を込みで、10円~30円/データぐらいだ。高くても40円だ。見積もり件数にもよるが、50円/件(2000件以上の場合)以上なら高すぎる。
調査する
その後、入手した全ホームページを閲覧する。急がないで、楽しみながら、じっくり閲覧してほしい。いろいろなことがわかってくる。
調べながら、気になる情報やキーワード、思った事、閃いたことは、後から検索して調べられるようにデータとしてメモを残しておく。
仕分けする
それぞれの会社の特徴を大きく仕分けしておく。
閲覧していると業種コードの世界について、かなりいろいろなことがわかってくる。
ビジネスギャップを見つける
次に、ビジネスチャンスになりそうなギャップやキーワードを見つけよう。
上記の閲覧作業では、企業目線からの強みの発信だが、実は、そのウリと、消費者が本当に求めているものには、必ずギャップがある。
だいたい、ホームページを閲覧していると、99.9%商品名で紹介しているが、商品名は、お客にとってはまったく興味のないことだ。
その時点で、多くの社長がわかっていないと推測できる。
他社が気づいていない「ギャップ」は、宝山のように埋もれている。
キャッチコピーを変えるだけで売れる商材はごまんとある。
ここを見つける作業が楽しい。
さて、そのギャップの見つけ方だが、気になるキーワードを以下のページに入れて、一般の人がどんなメッセージを発しているか感じ取ってほしい。
一見、骨の折れる作業だが、 「将来大きく化ける情報」や「1フレーズ」が見つかることがある。
「やばい、見つけちゃった」と、ワクワクしてくる。
このワクワクするギャップを発見できるかは、社長の感性と情熱次第だ。
調査は、以下4つのサイトで十分だろう。
1.リトルウェブ 左のサイドバーにある 「質問、回答」をクリックして、キーワードを入力すると、キーワードに関する世の中の質問事項が見られる。
2.兆し 一番上の検索窓に、キーワードを入れると、キーワードに関するブログが出てくる。
3.twitter 検索でキーワードを入れ、何を呟いているか調べる
4.youtube 検索でキーワードを入れ、どんな動画があるか調べる
他の企業が気づいていない独自視点を探し出してほしい。この作業は、とても楽しい。
ポジションを決める
さて、人に教えたくないようなギャップが見つかって、どこに力を入れるか決めたら、そのギャップに気づいた時に競合になりそうな会社を想定して、立ち位置を決めておこう。
常に勝てる構想を練る
ここまで調査してから、勝てる構想をじっくりと練ってほしい。
何が、どう転んでも、負けることがない構図を何度も、何度も、熟考してほしい。
「戦略がすべてだ」という人もいるが、実は、「構想力」と「情熱」が全てだ。
構想力とは、戦略より上位概念で、「何を」、「どこに」を決定する戦略でなく、根本的に、勝ち続ける仕組みのことだ。
ここでも、社長の感性とセンスが生かされる。
社長は、いろんな情報にふれ、体感し、構想力を鍛え上げてほしい。
社長の構想力を鍛える参考ブログ
ミルキヅク