5Sを腹に落とし込めている社長は少ない。
現に、「2Sの定義は」と聞くと、あいまいな答えをする。
多くの人が、「整理・整頓」が大事だ、といいながら、「清掃もどき」なことをしている。
2Sの意味だけでも、徹底して落とし込み、理解させ、実行するだけでも、会社内がスッキリだろう。
多くの中小企業では、5Sの実行は困難だ。まずは、2Sだけで良い。
整理・整頓
トヨタ流ではないが、「儲かるメーカー 改善の急所」は、「整理・整頓」の概念が理解しやすい。
- 儲かるメーカー 改善の急所〈101項〉(2Sの定義がわかりやすい)
- 人生がときめく片づけの魔法
- 学校では教えてくれない大切なこと 1 整理整頓
清掃・清潔
清掃は心だと気づいた新津さんの哲学は奥深い。差別にあっても、なお前向きに生きる姿は、人々の心をも清掃する。
しつけ
有名どころの本をご紹介する。
5S全般
5Sと売り上げに相関関係は無い
一見すると、5Sと企業業績には相関関係がありそうだ。
しかし、それは、結果論だ。
売上は「事業戦略」や「ビジネスモデルの構想力」が大事だ。
これからも、その事に気が付かず、多くの社長が5Sと言い出すだろう。
5Sは中小企業に落とし込むのは難しい。2Sすら難しいのだ。
2Sが徹底できている社長は少ない。自分がやらないことを社員に押し付けてはいけない。
5Sは、茶道、華道、書道のように、「5S道」と捉え、人格完成の一つのツールと捉えるのがよい。5Sは、「心」の話しだ 。
そして、心を鍛える方法は、5S以外にも様々ある。
5Sを徹底しても会社は倒産する
5Sを徹底しても、倒産する会社もある。
たとえば、ピカピカに磨いたが、観客が来ない遊園地。
整理整頓を完璧にしている、顧客が来ないスーパー。
しつけをしたが、売れない商品を扱っている会社
清潔な美容師が待機しているがお客がこない美容院
数えればきりがない。
一方、事業構想や戦略が的を得ると、会社やお店がにぎやかになる。5Sどころではないほど、忙しくなる。売上が伸び利益が増える。そして、5Sを少し考え出す。
社長は5Sを徹底させる前に、事業構想を練ってほしい。
事業構想の参考ブログ
ミルキヅク