【最終更新日2017年4月25日】
できる営業マンは、ノートの使い方が上手だ。
ノートは、ただのメモではなく、売上に繋げるツールだ。
ノートで、戦略を熟考し、情報を整理し、付加価値ある情報を創出する。
では、できるビジネスはどのようにノートを活用しているか?
売上を伸ばすノート:5つの要点
ノートは、どうやって書くかよりも、「何を」書くが重要だ。
ビジネスでも、戦略と戦術という考え方がある。
「何を」に相当するのが戦略だ。
戦略と戦術の重みづけは、8:2。 圧倒的に、戦略が重要だ。
やり方が正しくても(戦術)、そもそも的外れ(戦略)の場合は成果はでない。
できる営業マンは、戦略である「何を」の部分を熟考しノートに落とし込む。
成果を出す「カギデキコ」
ミルキヅクは、成果のある戦略を見つけるために、以下の5つを書き出し、熟考し、集約している。
「課題」とは
まず一番初めが「課題」だ。
何がそもそも一番問題か?解決すべき問題とは何か?である。
シンプルなようで、とても大事な問いだ。
私たちは、「課題」でもないことを、あれこれと、真剣に考え時間を無駄にしている。
後になって、「何だ、はじめからやらなければよかった」と後悔しないように、そもそも、それを考える必要があるか?を自問自答してほしい。
ビジネスにおける戦略とは、「誰に」と「何を」を決める作業だ。
そもそも、課題でもないことに時間を無駄にしてはいけない。
ターゲット(誰に)と商品(何を)が定まらなければ、課題は設定できない。
効果的な課題を得るためのターゲットと商品を明確にするヒントが次の自問自答だ。
- あなたの会社の強みは何か?
- あなたの強みが生かせる商品サービスは何か?
- その商品サービスが解決するものは何か?
- その商品サービスを強く求めているお客さまは誰か?
ビジネスでは、解決すべき課題がたくさんある。どんな課題に力を注ぐべきか?
選定を間違えてはいけない。
課題でもないことをノートに書いたところで、それは、ただの文字情報でしかない。
「疑問点」とは
さて、課題が見つかったら、次は課題を深める自問自答だ。
次の二つの自問自答が重要だ。
ところで、どうしてxxxなんだろう?
そもそも、なぜxxxなんだろう?
常識や固定概念を抽出し盲点を浮き彫りにする作業だ。
ビジネスシーンでは、先人が行ったことの理由や本質を考えることなく、引き続く。
説明を求めると、前からそうなっているという。根本的な説明ができない。
先人の作ったモノに安住していると、時代の変化に遅れる。
疑問を持ち、深堀することは、時代やお客さまのニーズに敏感であることを示す。
ビジネスにおいて大事なことだ。
「データ」とは
次に大事なものが、客観的データである。
情報源を記録することは引用時に役立つ。
1次情報、2次情報、統計データ、グラフ、イラストなど、記録すると良い。
出所も忘れずに記録する。
ただし、データは、常に疑いの目で見てほしい。鵜呑みにしてはいけない。
世の中は、ゆがめられたデータで溢れている。作成者の都合に合わせて作成されている場合が多い。
ビジネスであれば、競合相手のデータも必要だ。キーマン情報も大事だ。
客観的データをできるだけ集めると、仮説を立てる時に役立つ。決断時の判断材料にもなる。
「気づき」とは
ノートと格闘していると、ふと、ひらめきが発生する。
ひらめきや気づきは、ノート術の中でも、もっとも大事な情報だ。確実に記録してほしい。なぜなら、それはオリジナルの場合が多いからだ。
「気づき」は、神様からの贈り物だ。アイデアはイノベーションを起こす。たった一つの「気づき」が業界を再編したりする。一瞬でゲームチャンジャーとなる。
「答え」とは
最後の「答え」とは、課題に対する一応の解決策だ。
実際の解決策は、やりながらわかってくる場合が多い。しかし、ノートを活用した方が、圧倒的に成果が出やすい。
ビジネスにおいて、行動力は必須だが、段取り力や、仮説力、構想力はこれからの知的労働社会で重要視される。
行動するためにも、一応の解決策を書いておくと良い。次に繋がる。
簡単なイメージを紹介したい。
イメージ図
15ミリ方眼ノートで最強のコンビネーション
実は、この大きさが大人のノート術でとても効果的だ。
15ミリ方眼ノートがベストだ。タテ15横10の150マス。ツイッターも、140文字。まとめる力が付く。
150マスのイメージ
時代はスピーディーだ。忙しい。人は面倒なことはしない。
効率を求める。凝縮された質の高い情報を、短時間に吸収したいニーズは増え続ける。
物事の本質を抜き取って要約するには、最適な語彙力が必要だ。語彙力は、思考を深める。言葉は思考のための道具だ。深い思考から、付加価値の高い気づきが得られる。
こうしてまとめたノートは、内容が濃く、1分で復習もできる。
- 大人のための15ミリ方眼ノート
- ビジネスマンのための15ミリ方眼ノート
そんな商品が流行るだろう。
ビジネスマンに必須な6つの能力を鍛える
このノート術はビジネスマンに必要な6つの能力を鍛えることができる。
- 論理力…繋がりが切れない関係性
- 思考力…熟考し、独自化する力
- 言語力…思考したことを言葉で表現する力
- 要約力…表現物を簡潔にまとめる力
- 集約力…まとめたモノを整理する力
- 想起力…整理したモノを思い出して活用する力
営業マンにとってノートは一期一会
ノートを要約しても、それを見返すビジネスマンは少ない。
そういった意味で、ノートは、一期一会だ。
とはいうものの、外山氏の「整理学」でも紹介されているように、自分に必要な情報を常にアップデートできるようにしておきたい。一回きりの情報ではなく、自分の手で進化させていく情報もあることを認識されたい。
その際大事なのは、カテゴリー分けだ。
思考が体系的に整理できていると、情報の出し入れが上手になる。ミルキヅクも、常にブログを整理してアップデートしている。
情報に深みが増していくカテゴリの考え方
ビジネスマンに役立つ実用的な語彙力を鍛える本
使用頻度の高い語彙力を効率的に増やす
自分の感情や思考を表す言語を多く知っていると便利だ。
漢検のテキストよりも、大学受験で使う漢字の参考書が役に立つ。
出口先生の本は、良質な漢字ばかりが揃っている。ぜひ活用してほしい。
出来るだけ多くの雑誌や書簡を読む
ロングセラー本、ベストセラー本、老若男女それぞれが読む雑誌など、あらゆる情報に触れてほしい。言語数の多さと、年収には、相関関係があると言われている。
ノートが綺麗にかけない!開き直りノート術
ノートがきれいに書けずコンプレックスを持っている営業マンがいる。開き直ってほしい。ノートは、綺麗にとることより、「どう活用するか」がポイントだ。
いろいろなノートの書き方を研究して行きついた、シンプルで威力のあるノート術もご紹介したい。
字が下手な場合は、誰も読めないような暗号的なノートを作成した方が面白い。紛失しても、大事な情報が解読されずらくセキュリティー対策にもなる。
ノートと相性の良い思考を深めるペン情報
手を使ってモノを書くと言う動作は脳を刺激する。書くツールは重要だ。ビジネスマンは、特に、相思相愛のノートとペンの組み合わせを吟味してほしい。
ペンとノートの相性が良いと、思考が遮断されず、ひらめき回数も多くなる。
ミルキヅクが使ったペンに関してまとめた記事だ。参考までに。
「手で書く」行為はとても重要だ。手で書く作業には、思い出すという作業が発生する。想起は、脳を刺激し、思考をさらに深める。
人口減少が加速し、労働生産性の向上が求められている。短い時間で質の良い仕事をするにも、ノートを活用し思考を深めてほしい。
その他、参考になる思考術
ミルキヅク