経営計画書や、事業計画書が苦手な社長は多い。
作ったは良いが、成果が出ないため、やめた社長も多い。
ちまたの経営計画書は、頭が痛くなる。
- 経営理念
- ビジョン
- 行動指針
- 経営方針
- 外部内部環境分析
- 目標数字
- 営業戦略
- 販売計画
- 財務計画(PL/BS)
- 人材計画
- 設備計画
2016年現在、年に5万人~8万人ぐらいが新規に社長となるが、
- 社長自身が腹に落とし込め
- 従業員にも簡単に伝わり
- 成果を最大する
という3つの点を考慮した新しい経営計画書をご紹介したい。
やることは、次の2つのみだ。
- 挑戦粗利目標の設定
- 安定収益の獲得の3つの方法
1.挑戦粗利目標
会社は粗利益で生きている。
「何言ってるんだ! 会社は、夢とか、ロマンで生きているんだ!」と洒落たことをいう社長も多いが、まず、何をするにも資金がいる。お金がなければ始まらない。
そこで、まず、必要粗利額を設定してほしい。
そして、次に、粗利益の見える化を行ってほしい。
いわゆるKPIと言われるものだ。
成果が出ているかどうかをこの1つの表だけで判断するのだ。
非常にわかりやすい。
粗利益は12か月の移動累計平均で表す。
そうすることで、閑散期と繁忙期の要素に影響を受けない粗利益が見える。
具体的に説明したい。
『例』
移動累計は、1か月ずらしながら、12ヶ月の平均を表にしていくものだ。
表を見てもわかる通り、季節変動があるが、12ヶ月平均で捉えると、粗利益は変わっていないことが一目瞭然だ。
この移動累計の合計を「従業員の数」で割った数字を指標としても良い。
社長を含めた全従業員は、この数字が、右上がりになる事だけ意識して、行動すればよい。
能書きをたれもダメだ。会社は粗利益で生きている。
これが右上がりになるほど、従業員一同の総分配も増える仕組みを作って、理解してもらってほしい。
そうすることで、従業員一人一人がこの粗利益を右上がりにするための方法を考え、行動をとるようになる。
2.安定収益の獲得
次が粗利益達成のための、最優先事項を3つ上げ、その具体策を検討することだ。
この時は、従業員を巻き込んでほしい。
時間をたっぷりかけて、社長と共に、前向きなアイデアを出し合ってほしい。
ミーティング時のルール
- 批判禁止
- 「発言したお前がやれ」的な圧力禁止
1が横行すると、そもそもやる気が失せる。
2が横行すると、いいアイデアがあっても発言しなくなる。
戦略の策定
安定収益獲得の方針を考える時にすべき最初のことは以下の2点だ。
- 商品サービスは何にするか?
- ターゲットは誰にするか?
*ソフトバング孫正義が手掛けた事業を良く観察してほしい。常に安定収入が得られる事業だ。(携帯、電気、ロボット)自分たちの事業でも応用できるか検討してほしい。
戦略に関する参考ブログ
安定収益を得るための具体策を考える
次に、粗利益を増やす要素である「値段」と「数量」の各項目を検討する。
「安定して収益を得られる」という視点を忘れてはいけない。
一時的な大型案件で利益を上げるのはダメだ。経営が不安定になる。
「安定して」と言う意味は、繰り返し、何度も何度も、定期的に買っていただけるという意味だ。
繰り返しの注文を獲得するための、重要事項を3つ打ち立ててほしい。
「安定事業」の深堀
安定という概念ついて説明したブログだ。社長は一読願いたい。
以上をまとめると、シンプルな計画書ができる。A4で1枚にまとめても良い。
シンプルな経営計画書のイメージ(サンプル)
それを従業員に配布し、毎月の進捗を確認していくのみだ。
3枚の方が余白がたくさんある分、書き込みしやすい。裏表を使って、1枚でも良い。好きなように応用してもらえればと思う。
毎日PDCAを行う
3大目標の進捗を確認するために、「何をやめ、何を実行したのか」を毎日振り返ってほしい。
各従業員には、計画書作りに参加したため当事者意識ができている。
比較的に自主的に動くだろう。
重要な項目をシンプルにまとめた計画書だ。
ポイントが外れていないと、最小の力で、最大の成果が出る。
成果がでれば、社長は資金繰りを考える必要が無くなる。
決算書の細かな分析も必要なくなる。
浮いた時間で、社長は、集中して戦略構想を練ることができる。
それによって、さらに儲けやすい体質となっていく。
社長が最も熟考すべき、「何を、誰に」の戦略がよく練られてないと、従業員一同の汗と努力に報いる成果は出せない。
がんばってほしい。
戦略構想で役立つ思考術
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