xxxしたい!という「感情」と「、理念」は混同しやすい。そこで、やりたい事と理念を混同しないための仕分け作業を行う。
例えば、「世界一周旅行がしたい」がしたいとか、「バンドで有名になりたい」とか、「xxで世界一になる」いうのは理念ではない。前回の目標設定と理念設定の違いで説明した通り、ただの目標だ。
目標は時間軸を持つので達成されれば終わりだ。世界一周旅行をした後はどうなるのだろう?バンドで有名になった後はどうなるのだろう?人生の目標を無くし、意気消沈するだろうか?燃え尽きるだろうか?
「理念」と混同しないように自分の心にある欲をすべて引っ張り出してみよう。その中で理念に近い性質のものが抽出されることもある。
下記の表を使って順番に説明したい。
横軸の項目は日常生活の場面をほぼ網羅している。仕事、趣味、健康、家族、社交、教育のそれぞれの項目で、あなたの欲を書き出してほしい。やりたいこと、なりたいこと、これだけは絶対やらないことだ。項目は使いながらカスタマイズしていけばよい。ミルキヅクは『社交』と『教育』と『趣味』を一体化し、『教養』としてまとめている。
次に、書いたものの中で、理念に近い性質のモノに青丸を付ける。理念に近い性質とは下記の4つだ。
- 役割分担を果たす(使命)
- 進化に関すること(心の進化・技術の進化)
- 相互尊重(強いこだわりを捨てる)
- 自然に涙ができること(本心に従ったもの)
それぞれ、以前の回で説明した理念に関する要素だ。青のマークがつくほど大切だ。
縦軸は好きな単位を設定すればよい。1年後3年後5年後でも良いし、5年単位でも、10年単位でもよい。
最後に、青丸や何も印がないもので、かつ、絶対にやらないと後悔するものに赤丸を打つ。赤丸は、どんなことがあっても、いますぐできることから実行に移してほしい。これは、理念と直接関係がなくても後悔の念を減らすことができる。
後悔の念があると、理念設定後に、理念の中で生きることに集中できない怖れもあるからだ。将来、やらなかった後悔に誘惑されないよう、心が捉われる可能性の高い強い欲は、他人の生命に危害を及ぼすモノでない限り、さっさと実行に移して体験してしまうことだ。
例えば、トライアスロンに挑戦するとか、富士山に登頂するとか、ハワイに別荘を買うとか、喫茶店を経営するとか、やらないと絶対に後悔することを赤丸で囲んでほしい。
さて、欲の見える化表は完成しただろうか?白紙が多い人もいれば、文字でぎっしりの人もいる。また青が多い人もいれば、赤が多い人もいる。何が正しいとかではなく、まずは、自分の欲を見える化し理念と区別することが大事だ。
好きなモノ・空間・人・所リスト
セミナーでは、上記の『欲の見える化』と、もう一つ行う。
それは、『自分の好きなモノを抜き出す作業』だ。自分を好きな空間に置くことは、カフェでおいしいコーヒーをゆっくり飲む感覚に似ている。好きなモノに囲まれることで、脳が活性化し想像力や想像力が動き出す。アイデアが次から次に溢れ、あなたの理念をサポートする。
また、好きな空間は時にあなたを癒す。ふかふかのベットに包まれたぬくもりある環境がどこにあるかを知っておくことも、自分をうまくコントロールしていく上で大切になってくる。
ぜひ、活用されたい。
『理念実現書作成セミナー全40回』