理念は時間軸に支配されず設定されるものだが、現実世界では、実際のところ時間軸で生活している。どうしても時間レベルの効果性や効率性が求められる。 そうであれば、効果的に仕事をしたり、勉強するスキルを科学的に究めたい。
日常生活で、こんな想いをした人は多いはずだ。
- やっぱり、はじめからやるんじゃなかった
- もっと、こうしておけばよかった
- あー、また同じ失敗した
- なんだ、もうあの人がやってるじゃん
たしかに、人生には無駄なコトなど一つもないのであり、すべての失敗は成功に繋がる道ではあるが、それは理念が定まった上での話しである。理念が定まらないと、失敗を生かせないし、失敗が成功への線上で捉えることができない。現実は、努力と汗が報われにくい土俵で物事をスタートさせてしまっているケースが圧倒的に多いのだ。
効果的と効率的を明確に区別してますか?
効果的と効率的という意味も全く違う。英語でも明確に分かれている。効果的はeffective (イフェクティブ)。効率的はefficient (イフィシエント)
魚釣りの技術は「効率」の話しで、魚がたくさん釣れる場所にいることが「効果」の話しだ。どんなに魚釣りがうまい名人(効率)も、魚のいない所(効果)では釣れないということだ。効果は効率に勝る。
人間の想像力と創造力は効果的・効率的に活かした方が良い。あくまで、日常生活の様々な場面は理念を磨く修行の場だが、自分が作った理念を日常生活の場面において効果的に効率的に磨くためにもオリジナルの思考の型を作ることを勧めたい。
ミルキヅクの思考の型はパワフル自問自答フレーズにまとめられている。
良質な自問自答は、最少時間で最大の成果を上げる。ミルキヅクが普段使っている発想の型をご紹介したい。 実際のセミナーでは、独自の自問自答ツールを作成してもらう。
パワフルな自問自答12フレーズ
1.根本回帰
そもそもやる必要はあるか?
2.効果最大
問題の切り口は別にないか?
3.効率最大
もっとよい方法はないか?
4.本質抽出
要するに、一言でいうと何?
5.重複排除
世の中にすでにないの?
6.温故知新
その事に一番詳しい人は誰?
7.大局観察
この話を誰に相談すべき?
8.多面思考
xxさんならどう考えるだろう
9.常識反転
逆に考えると?
10.欠点無効*1
xxでもかまわない。要は、○○という目的が達成できればよい
11.欠点活用*2
xxのほうがむしろよい。
12.一石二鳥
それがこうなら、あれにも応用できるのでは?
思考法の参考本はたくさんある。ぜひ、いろいろな書簡に触れ、自分にあったモノをアレンジして、体系的にまとめ独自の自問自答フレーズを作ってほしい。
あるマーケティング企画課の例であるが、企画書を作る時の考え方のパターンを以下のようにしているそうだ。以下の3点だが、この自問自答フレーズの有無で企画書の成果は大きく変わる。
1. 「これでやってください」と言われたことを一旦横に置いておく
2. 誰がこの企画書を見る確認する
3. そもそもの目的を確認する
理念を効果的に磨くパワフルな自問自答フレーズを各自作ってほしい。
『理念実現書作成セミナー全40回』