【第8回】お金とは?お金の本質について『理念実現書作成セミナー』

人生を誘惑するものに「お金」がある。お金に対する哲学を持たずお金で泣いた人は多い。ギャンブルで破産、詐欺、偽装会計、偽装通貨、脱税など、お金にまつわる問題はきりがない。強盗で人の命が奪われたり、借金の貸し借りで人間関係に亀裂が入ったりするのも日常茶飯事だ。

  

一方で、お金をうまく利用することで、人の命を救い、人間関係を潤滑にし、経済が活性化する。お金は追うと逃げ、相手にしないと後ろからついてくる。不思議なモノだ。

 

資本主義社会ではお金は大事な経済ツール。お金がなければ、モノが買えず衣食住が充足できない。給与のような安定収益も必要だ。

 

宝くじで10億円当てることを夢見る人も多いと思うが、お金の本質を理解していないと、命や運命がお金に支配される。セミナーでは、お金の本質を腹に落とし込む。そうすることで、お金の誘惑に蔓延する世の中で致命的な判断ミスを減らすことができる。

 

 

 

 

お金とは何であろうか? 

お金はGDPという単位が捉えるとわかりやすい。GDPとは経済を回るお金の量だ。ざっくり例えれば、会社の粗利益の総計がGDPだ。モノを「作って」、「売って」、「買って」を繰り返して我々は生きている。全員が、消費者であり生産者である。

 

このGDPはお金であるが、制御しているのは通貨発行機関だ。日本は500兆円粗利益が創出される。誰かが1000兆円の製品サービスを作っても、通貨発行機関が何らかの名目で購買者にならない限り、または、購買者に何かの理由をつけてお金が配布されない限り購買できない。このことは何を意味するか?

 

AがBに100の付加価値を創出した。BがAに50の付加価値を創出した。お互い、交換行為を行うとAの付加価値が50多い。この50の見える化がお金だ。そして、通貨発行機関が名目を付けて50分を配布しない限り、Bは購入できず、Aも50を手に入れることができない。通貨発行機関が機能していない場合は、BはAに対して心理的に借りがあると感じることになる。

 

お金持ちになりたくても、それを決めるのは通貨発行機関だということだ。

 

 

社会全体ではGDPの変化は小さい

右上がりの会社があれば、その会社が稼いだ分、どこかの会社が右下がりになっている。社会全体ではGDPの増減分でしか変化しないということだ。

 

お金持ちになること目標としている人は多いが、この経済のバランスや動きを理解していないと、限界値を設定できない。1億円儲けたいのか、100億円なのか?1兆円なのか?そして、それらのお金はなぜ必要なのか?仮に、ある社長が日本の全会社を買収して粗利益が500兆円の会社になったとする。それはどういう意味なのか?

 

1社が世界中の会社をすべて買収しても、従業員の日々の生活は変わらない。会社間であろうが、部署間であろうが、我々は生産者であり、消費者である。創意工夫を加え、役割分担を果たすことは変わらない。

 

こんな簡単なことなのに、100億だの、1000億、はたまた、1兆だのという煽りに判断をミスる社長が後を絶たない。売上を大きくして誰かを見返したいコンプレックスの現れなのかもしれない。そういったコンプレックスで作られた売上やお金にどんな意味があるのだろうか?

 

案外、行列の絶えない100円の一本焼たいやきの中に、お金の本質が見えたりするものだ。

 

 

 

永遠に縮まらない格差社会

格差社会は縮まらない。これからもだ。なぜなら、お金とは付加価値創出力の差であるからだ。悪意で格差が広がっているのではなく、世のために、人のために良い製品サービスを作るほど格差が広がっていく構造になっている。

 

お金とは、購買者が認めたあなたの付加価値創出価値の見える化だ。だから、人が必要としていないモノを創ってもお金にはならない。お客を向いて製品サービスを作っているかどうかの指標が格差であるとも言える。

 

 

 

宝くじとお金

宝くじに当たるとうれしい。ましてや1等で6億円獲得した場合は、働かずに暮せると淡い期待を抱く。そして大金をつぎ込む。お金の本質は、何度も繰り返す通り、購買者が認めたあなたの付加価値創出価値の見える化だ。

 

6億円の付加価値を創出をしていないのに、6億円を手にいれるということは、ほぼ間違いなくお金に運命を翻弄されるに違いない。そういった怨念がこってりついたお金は、あなたの人生を切り裂いていく。もろい竿に500kg級のマグロがひっかかったようなものだ。体ごと海に投げ飛ばされるのがオチだ。

 

お金は現実のように見えて夢幻だ。お金に魂を奪われないよう注意したい。うまい話にのっかって騙されるのも、お金の本質を見失っているからだ。

 

  

利息という不思議な制度

お金がお金を生むという利息も不思議な制度だ。この世の中がAさんとBさんだけならば、利息とはどんな意味になるだろう?なぜ、お金が勝手に増えていくのだろう?それは、お金の製造メーカーの都合に過ぎない。利息もお金の本質ではない。

 

人が創意工夫を加えるからこそ世の中は常にインフレしていく。だからと言って、お金がお金を生むことはないのだ。世の中をより良くする人間の創意工夫行為がお金そのものなのだ。

 

以上がミルキヅクのお金の見方である。お金に関する考え方も人によって違う。セミナーでは、お金についてもじっくりと議論を交わし、腹に落とし込んでいく。 

 

 『理念実現書作成セミナー全40回』

【第1回】理念実現書の全体像

 

【第2回】なぜ理念が必要か?

 

【第3回】人間が持つ潜在力

 

【第4回】我々の役割

 

【第5回】あなたにとって真に大切なもの

 

【第6回】人類の未来

 

【第7回】幸せとは?

 

【第8回】お金とは?お金の本質について

 

【第9回】お金の哲学

 

【第10回】運とは?

 

【第11回】働く目的とは?会社の目的

 

【第12回】命とは?人生一度の解釈

 

【第13回】死とは?永遠の命と死の恐怖

 

【第14回】生きる目的

 

【第15回】人間とロボットの違い

 

【第16回】真に価値ある情報とは?

 

【第17回】なぜ人は進化すべきか?

 

【第18回】心の進化

 

【第19回】技術の進化~未来を制御

 

【第20回】技術の進化~占いに頼らない

 

【第21回】技術の進化~社長の仕事

 

【第22回】技術の進化~独自の趣味

 

【第23回】技術の進化~頭の整理と情報整理術

 

【第24回】技術の進化~アイデア発想術

 

【第25回】相互尊重の本当の意味

 

【第26回】自分を見つめる~怒りのコントロール法

 

【第27回】我とは何ぞや~本心に従う

 

【第28回】時に支配されない理念

 

【第29回】価値観を変えたもの

 

【第30回】目標設定と理念設定の違い

 

【第31回】欲の見える化・好きリスト

 

【第32回】理念の探し方

 

【第33回】理念を磨く3つの視点

 

【第34回】進化とは?本質的なニーズを満たす

 

【第35回】やりたいこと探しの罠

 

【第36回】効果的に理念を磨く

 

【第37回】理念を守る

 

【第38回】理念を行動に落とし込む

 

【第39回】理念に生きた人

 

【第40回】理念実現書を始める

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